天災に備え、非常用バッテリー電源の選定してみた
毎年のように豪雨や台風が続きますね。一度停電で痛い目に遭ったことがありますので、今年も台風の季節が来る前に非常用電源(バッテリーとAC電源の一体型タイプ)を購入しようと考えています。折角なので選定の際の考えを記録しておくことにします。
電源の基本スぺック
重要となるスペックはやはり「電力」と「容量」です。以下簡単に説明します。
- 電力[単位:W(ワット)]
バッテリーが出力できる電力の大きさを表します。動かす家電の種類を考える上で必要となります。使用電力の総量[Wh]は電力[W]*使用時間[hour]から求めることが出来ます。
- 容量[単位:Wh(ワットアワー)]
バッテリーに蓄えられた電力の総量です。どれくらいバッテリーが持つかが決まります。300Whの容量であれば300Wの電化製品が1時間使用することが出来ます。mAhで表記されることもありますが、Whのみに着目して問題はありません。
価格とスペックの関係
各社バッテリーの価格と電力・容量の関係をまとめてみました。価格は2021年6月20日時点Amazonでの価格(値引含む)となります。
バッテリーの容量は価格に綺麗に比例していることが分かります。容量が大きいバッテリーはその分高価ということですね。
一方で電力はもその様な傾向ですが、容量よりはばらつきが大きいようです。単純に比較するとJackeryは値段の割に電力が低く、Somikon、EF Ecoflow、BALDRなどは値段の割に電力が大きいということが分かります。Jackeryはレビュー数、レビュー内容から見ても評価の高い商品のイメージがありますが、単純な電力や容量の数値面では他の製品に劣っていることが分かりました。
電力・容量はどれくらいがいいのか?
まず停電の際にどのように非常電源を運用するかを考える必要があります。まず私の家庭で主に使用する電化製品の消費電力を調べてみました。
機器 | 消費電力[W] | 1回使用時の消費電力(Wh) |
---|---|---|
スマホ充電 |
10 |
10 (1時間使用時) |
冷蔵庫 |
29 |
-- |
扇風機 |
42 |
-- |
洗濯(ドラム式洗濯機) |
140 |
66 (カタログ値) |
炊飯器(3合) |
350 |
105 (カタログ値) |
テレビ(55インチ) |
352 |
-- |
電子レンジ |
600 |
53 (5分使用時) |
トースター |
1000 |
83 (5分使用時) |
乾燥機(ドラム式洗濯機) |
980 |
850 |
1000 |
83 (5分使用時) |
※冷蔵庫は1年あたりの消費電力から算出しているので、連続運転が前提になります。
さて非常時にどこまで家電を動かす必要があるでしょうか?電子レンジを動かすことが出来れば冷凍食品を食べることが出来ますが、ある程度はカセットコンロで代用することも可能です。
とりあえず「スマホ充電器」「炊飯器」「扇風機」辺りまでが動けば良しとしましょう。となると300Wくらいは必要になるものと思います。逆に500Wとかではオーバースペックになってしまうと思われます。価格と電力のバランスがちょうどいいのが300W付近と思われます。
結局
疲れてしまったので、結論です(;・∀・)。BALDRの330W, 288Whを購入しました。安価な割に電力、容量ともに優れた良コスパ品です。サポートが手厚そうであることや、液晶に充電・使用の電力が表示されることも決め手となりました。
使用感
扇風機が動くことは確認しましたが、炊飯器は動くのか、試したら追記します。